
もはや人生の一部
「推し活」
最近どころか、私が中学生くらいの頃から頻繁に聞く言葉です。
身近なところだとぎょーざさんが「推し」をテーマにブログを書いていますよね。
かくいう私も「推し活」をするオタクなので、今週の1冊はこちら。
久保(川合)南海子さんの『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』です。
「推し」関連の本あるかな〜と思って探した時心理学と社会学のコーナーにそれぞれあり、あ、その分野なんだ!?と驚きました。
今回は「推し活」をする心理や精神状態への働きを分析した心理学分野の本。社会学はいわゆる「オタクが経済回してる」みたいな内容っぽかったので、時間があるときにそちらもチェックしてみたいです👀
話が逸れました💦
本書では、「推し」の定義について、「その対象をただ受け身に愛好するだけでは飽き足らず、能動的になにか行動してしまう対象」としています。
言葉は難しいですが、著者の実体験として、羽生結弦選手が好きという友人に対し、その友人が羽生選手の衣装をイメージしたネイルをしているのを見てただ「好き」ではなく「推し」なのだと認識したエピソードが書かれていました。
ニュアンスの違い、「推し」がいる私はかなりわかりやすい💡と感動しましたが皆さんどうなんでしょうか…………??
例えば私は推しのイメージカラーがライトパープルなので、日用品やペンの色など気づいたら紫を選んでいます💜
今回は私と周囲の能動的な「推し活」を少しだけ紹介したいと思います✨
「推し活」と聞いて一番初めに浮かぶのはアクスタやぬいぐるみ、カードを持ち歩くこと。
こんな感じですね。上の画像は友人に提供してもらいました🎤
「聖地巡礼」も能動的な推し活の代表です。
こちらは推しと同じ場所、同じポーズで写真を撮ったもの🌺
『ズートピア』のニックが好きで、髪色をキツネにしていました🦊
こんなかんじで日々「推し活」を楽しんでいます!
本書の最後に、著者の「推し活」事情について書かれていました。
アイドルやキャラクターなど特定の「推し」が無く、このテーマで執筆して本当にいいんだろうかと悩んだ著者。しかし、「プロジェクション」という学問分野が「推し」だと気が付きます。「プロジェクション」に出会い、これまでの研究分野とは関係なかったのに学会に入り、考えるとわくわくする、なんにでも結びつけて考えてしまう……行動と思考が立派な「推し」ですね!
普段の自分の行動や感情を科学的に分析されるってなかなかない経験だったので、興味深く読み進められた1冊でした。
「推し」がいる方にはもちろん、「推し活」経験がなく、なんでオタクそんなことしてるんだろ……🤔と思っている方にも強くおすすめです。
今週も読んでいただきありがとうございました!
皆さんの「推し」や「推し活」ぜひ教えてください!!
すみません、多分長くなりますw
私なりの「推し」の考察は、ちょっとイヤな言い方になっちゃいますが、きっかけは❝芸能人やアーティストの「素人売り」❞だと考えています。
今から20年くらい前、例えばAKB48のような「売り方」とセットで発展して来たものではないのかな、と。
❝未熟❞な商品を❝一緒に育てる❞ことを楽しむ。スターになっていく過程を楽しむ、というものが最初のきっかけだったと思います。
このやり口は80年代アイドル辺りから既に始まってるんだけど、今ほど市場や消費者の多様化が進んでなかったので、
限られた人だけがあっという間にスターに駆けあがり、それ以外は泡のように消えて行く世界だった。
一度スターになったらもう手の届かない存在になってしまうことが当時の常で、もうそこは『TVの国からキラキラ』(by松本伊代)だったわけです。
しかし2000年代に入り、ネットなどのコミュニケーション手段が整うと、いつまでも❝自分だけ❞の存在に感じられることができ、
本来ならすぐに過去の人になる人も、割と長く残り続けることが可能になり、閉じた密な繋がりがどんどん強化されていく仕組みが出来上がった。
そして現代人の❝興味・趣味の対象❞は、人にとどまらずキャラクターやモノ・コトにまで広がり、今の「推し活」ブームに至った。
現代の人が「大衆」に向けたサービスに飽きてしまったこと、ネットが繋がり方を変えたこと、そういった社会の変化が生んだ文化ではないでしょうか。
もっと書きたいけどいい加減やめときます。